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東方星蓮船(Ver1.00b)

東方星蓮船 タイトル

特徴

・自機スペルカードシステムが復活。ゲーム中の表記が永夜抄までの「Bomb」(B)から「スペルカード」(S)に変更。
   パワー(Power)の画面上の名称も「霊力」に変更(当サイトでは便宜上「パワー」で統一)。

・ベントラーを回収してUFOを召喚、残機やスペルカード(のかけら)を手に入れる。

・ベントラー:小型UFO。敵を倒すと出現し画面上を飛び回る。青・緑・赤の3色があり、特定の色で3つ揃えるとUFOが出現。色や動きにランダム要素は無いはず。
       気まぐれベントラーという種類があり、一定時間毎に色が変化していく。

・UFO:揃えたベントラーの色に応じた4種類。アイテムを規定量吸収させたり破壊したりすることでアイテムを放出すると共に敵弾を消去する。
             ブルー→スコア、グリーン→スペルカード(のかけら)、レッド→残機のかけら、レインボー(3色のベントラー1つずつ)→気まぐれベントラー

・ボム最低保証数が3から2に減少した代わりに、3つ以上所持中に被弾してもボム数は維持。
   つまり、抱え落ちによる損失は2つまでとなる。グリーンUFOとレッドUFOのバランスをとるための仕様。

・表示上は残機もボムも8つまでだが、実際には残機は8+3/4(プラクティスでは開始時のみ9)、ボムは9までストックできる。
   残機が8+3/4のときにかけらを取るとかけら0になってしまう。永夜抄までとは異なり残機があふれてもボムに変換されたりはしない。

・パワーと自機オプションの仕組みについて、基本的な部分は地霊殿から変化無し。パワー最小値が0.00→1.00に変更。
 最大の違いは、Pアイテム(小)によるパワー増加量が0.05→0.01になったことで、被弾時の減少量1.00に対し放出するPアイテムは小7つのため攻撃力の回復に時間がかかる。

・Enemyマーカーの文字表示(Enemy)が消え、単に一定範囲が赤く光るだけに。文字に自機座標を合わせる精密なパターンは使えなくなった。
 更に、ボスとX座標が近くなると表示が薄くなってしまう。

・ほとんどのボスがレーザーを使用する。5ボスに至っては全攻撃で使用する。

・かけらエクステンド(4つで1UP):レッドUFOから最大2つ出現。(中)ボスを撃破することでも出現。

難易度概説

・とにかくベントラーの回収が全て。誤って異なる色を取得すると直ちにパターンが崩壊する。青ベントラーはクリアラーの敵。
 召喚したUFOのアイテム吸収/破壊でアイテム出現と共に一部の/全ての敵弾が消滅するので、これで難所を突破することに失敗すると予定外の気合い避けかボムを強いられる。
   パターン派はランダムな弾幕を避けながらベントラーの回収をするのが難しく、気合い避け派は適切なタイミング・位置に適切な色のベントラーを誘導するのが難しい。

・状況に応じてどの色のUFOを呼ぶかの判断が重要。緑UFOを6回出すと最大8ボム獲得。赤UFOを6回出すと最大3機(→6ボム)獲得。
 抱え落ちをしないなら単純なボム数換算では緑UFOが有利で、被弾回数を減らせるのでパワーも維持できる。ボムを持たないことによるリターンが見込めるのなら赤UFOとなる。
   他にも、カンストによる損失の回避や誤った色を取ってしまった際の虹UFOによる立て直しといった要素も考慮する必要がある。

・プラクティスモードでは開始時の所持ベントラーを設定できないため、ステージ序盤はプラクティス専用のパターンを作るか本番でパターンを調整するかの必要がある。
   ステージ1を除きパワーは2.00で始まるが、本番において直前に2回被弾しているようでは論外なこともあり、ますます実用的な練習を阻んでいる。

・ボス戦の攻略難易度はUFOから大量に残機やボムを獲得していることが前提になっており、特に5ボスと6ボスはまともに戦って勝てる相手ではない。
 また、ボスの横移動方向がランダムとなった(固定移動除く)ため、アドリブ性が増し難しさに拍車をかけている(紅魔郷ほどは動き回らないが)。

・並み居る自機も負けてはいない。回りくどい地霊殿的強さではなく、対正面最強の霊夢A、消極戦法特化の霊夢B、器用で気が利く早苗Aに異常パワーの早苗Bと分かりやすい。
 魔理沙は創意工夫がことごとく裏目に出たか。Aタイプは見辛い発光オプションに回収度外視の激遅ボム、Bタイプは攻撃範囲以外の全てを投げ捨てボムの途中で無敵が切れる。

・被弾時の大幅なパワー減少と補充ボム数の少なさにより、後半のボス戦でボムが尽きると残機が急速に蒸発する。連続で被弾すると本当に悲惨。

・基本的に必要最小限の動きと自機周辺の視点を是とする他作品と異なり、画面全体を視野に入れながらタイミングを図って積極的に動く(先回りする)必要がある。
   地霊殿では操作精度と反応速度がより求められたのとは対照的に、大局観や状況予測、柔軟性が重要でささいな判断ミスがすぐさま絶望を呼び寄せる。

・上位難易度では激化するボス戦に備えリソースを稼がないといけないのに、そのためのベントラー回収でかえって残機を失うという大いなる矛盾が異次元の難しさを召喚する。
   ボス戦は決めボムがスタンダードとなるため緑UFOが重用され、ますます抱え落ちが許されなくなる。

・バッドエンド到達難度が歴代最高だが、2面でコンティニューしておけばまし。Easyでいいので一度は早苗Bで見てみよう(なおNCによるExtra解放フラグ消失バグは本作で解消)。

注目自機

・霊夢:一点集中攻撃力重視型(霊夢A)[キャラ特性:当たり判定が小さい]
   風神録の霊夢Bと似た前方集中型。遠距離からのショットやボムの攻撃力は本作最高。道中では確かなパターンの実行が重要で、精度を欠くと直ちに囲まれ回収どころではない。
   スペルカードは前後に効果のある貫通型で最長の効果時間。横の範囲が狭く移動速度が半減するので回収漏れに注意。正確無比に動くことで確実にターゲットを物にする。
 一級品のカタログスペックにより当たれば強いという速攻やボス戦重視の性能で、環境上従来の同系統機体とは一線を画す。パターンも気合い避けも得意な人が駆る最終兵器。

 

・霊夢:アンチパターン重視超誘導型(霊夢B)[キャラ特性:当たり判定が小さい]
   風神録の霊夢Aと似たホーミング型。道中はいつも通りの安心感だがサブショットが遅くなっており、正面攻撃力の低さを意識しておかないとUFOを取り逃がす恐れがある。
 スペルカードは霊符から受け継いだ回転式の光弾群。本作では敵に接近し破裂しないようかすらせることで与ダメージ上昇という点が重要で、被弾直前の使用からでも及第点。
 本編ではボスの正面を取れない時間が比較的長く、ボス戦で意外に健闘できることも。STG経験者がUFOシステムに囚われずにフィーリングで軽くクリアを目指す際におすすめ。

 

・早苗:一点集中&誘導型(早苗A)
 サブショットは初め直進し敵とy座標が一致すると直角に曲がる。サーチ範囲は横に画面半分程で後方は無視。威力は霊夢Bより僅かに高い程度だが低速時の弾速に優れる。
   スペルカードは全範囲効果タイプ。そこそこの時間画面全体にじわじわダメージを与えるため、UFOが出現してから他の敵を倒してアイテムを吸わせる時間的余裕がある。
 霊夢Bと競合しており、道中での速攻力・ボムの使い勝手・最終スペルの弾消しで勝り、サーチ性能・当たり判定・近接ボム威力で劣る。早苗Bが苦手なら本編クリア用有力機体。
 
・早苗:高威力&広範囲炸裂型(早苗B)
   サブショットは炸裂(周辺攻撃)効果あり。遠方攻撃力は並だが高速ショットは抜群の殲滅力で、接近時には全機体中最強の威力を誇る。今回特に重要な道中での強さは完璧。
 スペルカードは時限式の爆弾で優れた威力と範囲による戦慄的効能。強さがそのまま使いやすさに直結している無双仕様で、本作の過酷さを乗り越えるのに相応しい。
   ショットの使い分けが鍵。難点はボムエフェクトで自機が見えなくなる(低速時除く)ことと、ボム威力が高すぎてUFOにアイテムを吸わせようとしても爆風で消し飛ぶこと。

難易度別解説

・Easy
   敵弾の速度・密度共に終盤ボス含め常識的(≠簡単)なので、ベントラーが最大の敵。イージーシューターなら純粋な弾避け能力よりも注意力やリスク管理能力が試される。
 初期ボムに乏しい代わりに抱え落ちで失う数が少ないこと自体は初心者に有利。赤UFO優先でも問題ないが、連続被弾でパワーが3未満になると詰みかねないことは意識すべき。

   最後の敵スペルは最初がやたら難しいのでボムをためらう必要はなく、逆に被弾しても諦めるには早すぎる。

・Normal
   UFOシステムの厄介さには冷静沈着に対処するしかない。挑戦を始めて間もなく、青ベントラーの洗礼により先が思いやられることになるだろう。
   本作では1面からパターンが必要となるが、弾幕難度はまだ他作品と大差ないため、それなりの経験があればいい加減(回避>回収やボム)な動きでも意外とNCできたりする。
 気合い避けが得意(好き)なら赤、そうでないなら緑を取っていこう(※)。終盤まで来れるなら、避け能力より6面ボス戦でパワーを維持できるよう確実にボムを撃てるかが大事。
 ※難所でベントラー回収を諦めて避けに専念するのとボムを使って緑ベントラーを集めるのでは、後者がボム数的にも抱え落ち防止・パワー維持の面からも得なことに注意。

 

・Hard
   途中からLunatic級の弾幕が飛び交う。それ以上の何かも存在する。他作品ほとんどのLunaticよりも難しく、前半面から全く気を抜くことができない。
 画面中を見回し、予測し、縫って、掠め取る。とことん難しい。ボム消費を抑えながらなるべく被弾さえしなければよいという考えでは到底生き残れない。
 ボス戦はボムで飛ばすだけの作業・・・では済まず、道中の失敗によるつけを精算するギャンブルタイム。そうなれば大抵勝ち目は無い。
 どちらにせよ全攻撃にボム使用ではまず足りなくなるので、半数近くの通常攻撃は安定して避けられる程度の能力を持っておかないと厳しい。
 予定通りに最後まで事が運ぶということが基本的に望めないので、パターンが崩れたときのための再構築スキルか要所での予備パターンを身に付けておきたい。

 

・Lunatic
 「自分は選ばれた人間であると言い張る人に」。多くのルナシューターから別格の難易度であると証言される一つの到達点。
 「あのHardの上位版」という以上の説明は不要。Hardはもちろん他作品のルナNCなど先にできることは一通りこなしておき、万全の態勢で気長に挑もう。
 この難易度に慣れてからHardに挑戦すると、その優しさに驚愕 PANIC する。

・Extra
   道中は弾幕もベントラーも高密度で、想定内の進行でも軌道を読んだ正確な動きが求められがち。大事なのは身の丈に合った実効性のあるパターンの習得。
 だが開幕の弾幕が安定しないと練習もできない。中ボス戦はいずれも機敏さを要するスペル揃い。取得率は実力や適性次第なので多少の練習で克服できるとは思わない方がいい。
 ボス戦も気合避け中心だが簡単な弾幕も多い。一方決めボムの通じないスペルが厄介。高パワーの早苗BはUFOスペルで非常に有利だが、誘導系機体なら苦戦するだろう。
   「クリア目的なら最大4エクステンド」「初期ボム数2」「低パワーは厳禁」を踏まえ、避けきる弾幕を選別しつつも緊急ボムの備えをしておき抱え落ちを無くせるかが肝心。

注目敵スペルカード(ネタバレ注意)

・1面:視符「ナズーリンペンデュラム」(E/N)、視符「高感度ナズーリンペンデュラム」(H)、守符「ペンデュラムガード」(L)
   ボスを基点に特定の軌道で回転する複数のペンデュラム先端からの固定直進弾+自機狙い大弾(発射間隔が次第に短縮)。Lだとペンデュラムの内部から真横への直進弾が追加。
 ペンデュラムは自機の攻撃を防ぐがNまでは地味。Hでは数が増え動きが活発になり、適宜内側に潜り込まないと目の前に弾を置かれる。対策しないと(しても)1面ループの元。
 Lだとペンデュラムがボスからあまり離れなくなり、撃ち込みに手間取るうちに大弾が連射されるようになる。やがて嫌でもパターンを完全習得することになるだろう。

東方星蓮船 視符「高感度ナズーリンペンデュラム」
東方星蓮船 守符「ペンデュラムガード」

・3面:潰滅「天上天下連続フック」(H/L)
   4つのげんこつが左右交互に画面端からもう一端に向かって放たれる。げんこつの衝突により円状(Lだと二重)に弾が出現、一定時間後に拡散する。このセットを繰り返す。
 偶数番目のセットではげんこつ速度が向上するため、3発目のげんこつが過ぎたら4発目のげんこつが来る前に速やかに弾を避けながら前進しなければならない。
 1つ前のスペルと違って少しは生き残れそうな気もするが、上位難易度では3ボスのスペルは全ボム推奨なので関係ない。

東方星蓮船 潰滅「天上天下連続フック」

・6面:飛鉢「フライングファンタスティカ」(E/N)、飛鉢「伝説の飛空円盤」(H/L) 最終スペル
   拡大と縮小を起こしながら飛んでくる円状のレールに沿って札弾が進行する。札弾の速度はE/N→H→Lで上昇していく。
 ボスのHPに応じ札色が変化(青→水色→黄→紫→赤)、発射間隔が短くなり弾数も難易度により変動していく。風神録と地霊殿を足して0.8で割ったような狂気のバリアを完備。
   ボムの種類によっては弾消し効果が著しく抑えられ、この時点でボムが豊富にあるはずもないので、どうあがいても避け続けるしか道は無い。最後の最期にこの仕打ち。
 後半は時間勝負。フルパワーの高火力機体ならあっさり終わり、残機0なら周囲が赤札で満ちる前に押し切るのみ。赤札増加中のボムや被弾は無敵時間の間に状況を悪化させる。
 速攻できなければ魔の時間が始まる。Lだと札が速くて大変愉快。赤札を前に粘るだけ無駄なので、潔く残機とボムを寄進し少しずつHPを削ることで救われよう。

東方星蓮船 飛鉢「伝説の飛空円盤」
東方星蓮船 飛鉢「フライングファンタスティカ」

・Ex:後光「からかさ驚きフラッシュ」
   唐傘の骨組みに見立てた全方位多wayレーザーの予告線が超高速回転、停止とほぼ同時にレーザーが実体化する。
 回転の度にway数が増加するため、予告線が視界を横切る間隔が短すぎて回転・停止を判別できないまま焼かれることも。
 少し前に出ることで自機を通過する予告線の回転速度が落ちて目で追いやすくなるかもしれない。苦手な人は手も足も出ず、中ボスが大変な脅威に映るだろう。

東方星蓮船 後光「からかさ驚きフラッシュ」
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