東方神霊廟
(Ver1.00c)
特徴
・ボスのHPゲージの形式変更やゲーム中マニュアルの実装など、ユーザーインタフェースや機能面が一新された。
・小神霊を取得することで霊界ゲージが貯まり、一定以上貯まっているときに被弾すると霊界にトランスする。
・小神霊:敵を速攻・連続で倒すことなどで出現。ベントラーと違って動かない。種類によっては残機やスペルカードのかけらとなる。
ボスに接近してショットを当てることでも出現。ボム中に重なることで霊界ゲージを急速に貯められる。 ※Extraボスのボムバリア発動中は出現しない。
・トランス:霊界ゲージを消費し尽くすまでの間、無敵状態で強力な攻撃ができる。トランス中は小神霊によるかけらの取得数が二倍になる。
ゲージが0になると普通に残機が減る。フルゲージ(=10秒間持続)だと任意発動可能(終了後も残機が減らない)。
喰らい任意トランスも可能だが、成功したかどうかはトランス終了時に残機が減るか見届けるまで分からない。
・星蓮船に引き続き被弾時のパワー減少が極めて大きく、ボム数の扱いについても変わり無し。
・自機キャラ毎の装備が1タイプになった代わりに、高速移動時と低速移動時でサブショットの種類が変わるようになった。
・コンティニューしてもステージの最初に戻されなくなり、更にプラクティスはクリアではなく突入したことのあるステージで可能になった。
・永夜抄のスペルプラクティスが装いを変えて復活。以降の作品でも定着する(紺珠伝を除く)。
・オーバードライブ:スペルプラクティス専用の高難度スペル。本作のみ。ラストワードとは異なり、本編・Extraのスペルの上位版という位置づけ。
・かけらエクステンド(最低8つで1UP):紫の小神霊が残機のかけらとなる。エクステンドする度に必要なかけら数が2つずつ増えていく。
難易度概説
・小神霊はベントラーと異なり誤った種類の取得による損失は発生しない。取れるだけ取ればいい。
・小神霊を多く出すために敵を素早く続け様に撃破していくことになるので、他作品以上に出現位置を正確に把握する必要性がある。
・残機やボムのかけらとなる小神霊の出現箇所は限定的で、それに合わせて任意トランスでかけら取得二倍という硬直的なパターンになりがち。
任意トランスのためには霊界ゲージを満タンにしておく必要があるが、被弾すると強制トランスでゲージが消費されパターンが崩壊することも考えられる。
・エクステンドはクリア目的のトランスパターンだと実質4~5回とかなり少なく、上述のトランスの仕様やパワー減少量も含め1回の被弾による影響が非常に大きい。
損するボム数は2つまでで復帰時の最低保証数も2つだが、道中やボス戦で入手できるのはトランス抜きで10~11個と抱え落ちのリスクは小さくない。
ただし、ボムが無い時に被弾してゲージを失っても将来の残機やボムが潰される可能性は依然として存在し、単にボムをさっさと撃てばいいというだけの問題でもない。
・一方で、弾数自体は控えめであるため、比較的簡単な避けが続く代わりに失敗しないことが求められる。難所は任意トランスで強引に突破可能。
注目自機
・霊夢
高速ショットはホーミングで低速ショットは正面集中型、そして当たり判定が小さいと使い勝手がいい。低速ショットの攻撃力は遠距離では魔理沙と同等。
トランス時の攻撃性能は他の機体と比べてあまり良くない上に、小神霊を勝手に吸収してしまうので終了後のために残しておくことができない。
作品固有のギミックや特殊能力などには頼らず、予測して避けつつ撃ち込んでこそ弾幕STGという人や誘導弾垂れ流しで楽して小神霊をたくさん出したい人向け。
・魔理沙
高速ショットはレーザーで低速ショットは着弾時に炸裂し周囲を巻き込む遅めのミサイル。レーザーは本作から斜めにも出る代わりに貫通しなくなってしまった・・・。
マスタースパークは移動速度が激減し回収に不便だがやはり高性能で、密着時に威力の上がる低速ショットと組み合わせれば驚異的なペースでトランスゲージが充填される。
ボス戦を近接決めボムと高威力のトランスのセットで速やかに片付けるごり押しパターンこそ至高という人や真人間として気合避けにだけは手を出したくない人向け。
・妖夢
低速時は攻撃できず高速への切替時に強力・広範囲の斬撃(射程はパワー依存)を行う。高速ショットは普通に撃てるが、オプションが自機に追随し真正面に撃つには調整が要る。
斬撃・高速ショット共に癖があり高パワーでないと辛いが、ボムやトランスを含め総合的な性能は高い。個人的には低速チャージ→解放の流れと気合い避けの相性が悪く感じる。
回避中の高速移動に抵抗がなく、積極的に敵を殲滅し機体の潜在能力を存分に引き出してこそ真のシューターという人や別ゲーじみた溜めと攻撃のコンボを味わいたい人向け。
※「低速移動中の当たり判定が極端に小さい」とマニュアルには記載されているが、高速移動時も同様に霊夢より小さいと思われる。
難易度別解説
・Easy
弾幕は総合的には永夜抄以上に易しいくらい。残機は稼げなくても被弾しなければ関係ないので、ある程度STGに触れたことがあるなら簡単だろう。
問題はミスが一大事という一点に集約される。Hard以上と比べて敵スペルが4つも少ない(1つは通常攻撃で代替)点は特筆に値する。
・Normal
弾幕は緩めとはいえ小神霊回収時に誤って被弾すると悲惨なことになり、評価が難しい。
最低限求められる弾幕回避スキル自体は低いので、気合い避けは苦手でも予定外の被弾を抑えられる人なら妖々夢や永夜抄よりもやりやすいかもしれない。
・Hard
Hardにしては明らかに弾幕が簡単。また、Hardからは道中で出現する小神霊の数が増えるため霊界ゲージを貯めやすい。
これに挑戦するレベルなら凡ミスは抑えられると考えれば難度は低いと言える。
・Lunatic
急に弾数が増える。それでも他のLunaticよりはましで、トランスパターンの構築で対処できる。
1面中ボス戦までに霊界ゲージを貯め切るとなると難しく、最後まで安定させられないかもしれない。
6面ボス戦をほとんどボムとトランスで乗り越えられるよう、それだけの余力を5面終了まで残せれば一安心。
・Extra
道中は最初以外抑えめ。ボス戦ではパターン系と気合い避け系のスペルがはっきりと分かれ、どちらもこなせる経験が欲しい。ボムとは違い敵スペル中でもトランスは有効。
ボムは希少でトランス充填剤としても高需要、下手に粘っても不意の1被弾でそれまでの余裕が一転壊滅する。終盤のパワー維持が厳しく妖夢だと斬撃の射程が不足しがち。
エクステンドは通常2回だが、通常攻撃でボムを多用し小神霊を集め、計画的な被弾によるトランスもフル活用すれば3回可能。パターンシューターなら検討候補か。
・Overdrive
永夜抄のラストワードよりはずっと易しい。ルナNC直後に挑戦しても十分勝機はある。
注目敵スペルカード(ネタバレ注意)
・4面:道符「タオ胎動」(E/N/H/L)、道符「TAO胎動 ~道~」(OD)
二つの発射源からの全方位4~10way曲線レーザー+4~8way全方位中弾。共に難易度に応じてway数が変化。
レーザーは右回りと左回りが僅かな時間差で発射され、中弾は停止後にEを除き自機に向かって方向転換する。
レーザーと中弾はそれぞれ一定のリズムで襲いかかってくるので、正面での攻撃と回避を何度も反復することになる。
ODでは攻撃間隔が短い上に中弾が二回方向転換するため、凄まじい密度の中で自機狙いを誘導しつつ不意にレーザーに轢かれないよう立ち回る必要があり、本作最難関とされる。
・5面:雷矢「ガゴウジサイクロン」(N/H)、雷矢「ガゴウジトルネード」(L)、怨霊「入鹿の雷」(OD)
全方位16way発光弾+全方位16~20way黄弓矢弾列+全方位16way赤弓矢弾列(L以上)。弓矢弾列(ワインダー)は蛇行する。黄弓矢弾列は弾列全体が横に移動する。
弓矢弾列のジグザグ移動を先読みし、その間を発光弾に気を付けながら抜けていく。本編では安定させやすいので有力な取得候補になる。
ODでは黄弓矢弾列が大きく横に傾き弾列自体の横移動速度が激増、一段と窮屈になる上に弾列に追い回されるような構成になり、矢の方向を的確に予知しなければならない。
・6面:眼光「十七条のレーザー」(E/N)、神光「逆らう事なきを宗とせよ」(H/L)
予告線付き17way水色レーザー→水色レーザーに沿って蛇行する紫レーザー*2→紫レーザーから8色の札弾が複数発生、途中で加速。
H以上では水色レーザーが3連射される。水色レーザーは一定時間残存し、その時間はH<E<L<N。
大量の札弾で圧殺してくる本編屈指の難スペル。避けに集中しすぎると敵の正面から外れてしまうことも。Lだと水色レーザーは消滅前に次が来てしまう。
・Ex:六番勝負「狸の化け学校」
画面上から等速・等間隔で真下に降りてくる人型(1列あたり13体)が一斉に自機狙い弾を発射。
無計画に避けようとすると徐々に不利な位置へと追い詰められる一方で、非常に単純な構造のため一度パターンを習得できればほぼ100%の安定化も可能。
Extra攻略には解法の取得または創造が最重要であるということがよく分かるスペル。
避け方の一例:「TEN DESIRES」の位置に自機のY座標を合わせる。
弾発射の度に、右から三番目(※)の青い人型の外側(右側)→内側(左側)→左から三番目(※)の青い人型の外側(左側)→内側(右側)→・・・と移動する。
※赤い人型を含めると五番目