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Hard攻略のすすめ

フロストコラムス

これを読んでいる方の中には、「NormalとExtraは大体クリアしたけどHardはやる気がしない」という方もいらっしゃるかと思います。
ゲーム中のストーリーや会話を自力で把握することが目的の場合は確かにそれで十分ですし、
そもそも近作ではEasy→Extraと攻略していくこともそれなりに有力な方法になりつつあります。
しかし、令和にもなってわざわざこんなサイトのこのページを見に来てくださっている方なら、
困難な挑戦や弾幕(を避けること)自体に興味をお持ちということもそこそこありそうです。
そこで、このページではHardを楽しめるかもしれない人向けに、判断材料を投げつけることにします。


・Hardをプレイする意味
 Hard以上をNC(ノーコンティニュー)クリアしないと見れない要素はほとんど無く、特殊なエンディングや会話はありません。
 目立つ点を強いて言うなら永夜抄のラストワード解放に一応関連していますが、待っているのは弾幕くらいです。
 結局のところ、ゲームとしての体験(過程や結果)そのものが報酬であり、これ以上語る意味は薄そうです。
 ちなみに、筆者は弾幕を(気合で)避けることが大好きです。

・Hardの特徴
 前段で話は終わったような気もしますが、せっかくなのでこの難易度の総論でも述べてみたいものです。
 とは言え、後述の通り攻略難度は作品毎に様々で、「Hardとはこういうもの」と簡潔に説明するのは難しいです。
 それでも、複数の作品から何となく見出せる要素を何とか絞り出すと・・・
 
「一つ下の難易度と比較したときの敵スペルの変化が最も大きい」
  →Win版初期作に顕著で、Normalより対処しやすい場合もあります。1面中ボス戦でのスペル追加は紺珠伝までほぼ恒例でした。
 
「気合避けは最後の手段だが高レベルの弾道予測は常に求められる」
  →パターン避けとボム使い切りの徹底(の失敗)は常識ですが、計画通りの進行のためにはリスクを見極める力が不可欠です。
 
「Lunaticの単純な易化版ではない」
  →どのステージから攻撃が激しくなるか、どのボスが強いかなどは難易度によって変わります。
       また、弾数も比べ物にならないので、敵弾を利用する作品固有ギミックの機能が不十分に終わることもあります。

東方原作STGのクリア率
 次に、Hardが東方シューターにとってどのような位置付けなのか確認してみましょう。
 2021年9月~10月に行われた
第17回東方Project人気投票のアンケートを基に計算してみます。
 紅魔郷から虹龍洞まで(花映塚と紺珠伝完全無欠モード除く)の難易度別NCクリア率(加重平均)は以下のとおりです。

 E:85%、N:64%、H:24%、L:11%  
 ※実際にクリアした最上位の難易度以下は全てクリアしたものとみなして計算
 ※上記アンケートページの集計方法と異なり、未購入者を分母に入れていない





















 Extraのデータが無いのが残念ですが、過去のアンケート結果では30%台後半くらいでした。
 ただし、今回の方が本編のクリア率は全体的に高く、天空璋・鬼形獣・虹龍洞と易しめのExtraが続いているので、
 現状としては、もう少し緩く見積もって40%台中盤くらいになっているのではないかと思います。
 これらを踏まえると、
 
・購入者の約3分の2はNクリア可能な一方で、Eをクリアしていない人も1割以上存在する(Lクリア者よりも多い)
 ・Exをクリアできる時点で、少なくとも上位半分には含まれる
 ・E→N→Ex→Hと進むにつれ、おおよそ購入者の2割ずつが脱落していき、クリア率はEx→H→Lで半減していく

 といったことが考えられます。

 では、HardはExtraをクリアした物好きでも半数近くは挫折してしまうような高い壁なのでしょうか。
 ここに来て書くのも何ですが、上記はあくまでも大まかな傾向であり、各作品の具体的な難しさを知るには不適切な指標でしょう。
 アンケート結果をよく見ると、明らかにクリア率と実際の難度が一致していないように見える箇所も散見されます。
 例えば、星蓮船のH・L合計はどの作品のL単体よりも上ですが、当作Hが他作品Lの大半よりも簡単とは到底思えません。
 紺珠伝レガシーのH以下のクリア率が低いのは、完全無欠モード(とEx)での精神修行で満足した(死んだ)のが原因かもしれません。
 また、そもそもHardをクリアできる実力があるのに挑戦していないという人も、実際にはある程度存在しそうです。
 Extraでは本編以上に(道中の)パターン習得が重要というのも念頭に置く必要があるでしょう。


・結局Hardはどのくらい難しい?
 重大な点として、東方ではE~Lと難易度が上がるに従い作品間の格差が増大していきます。
 Hardともなると、最も易しい作品と最も難しい作品では別ジャンルのプレイ感になると言ってもいいくらいです。
 N(Ex)→H→Lと各難易度で一通りの作品をクリアしてから次の難易度に進むのが理想的という訳でもありません。
 思いっきり主観ですが以下のように分類してみます。あまりパターンが好きではない人の考えであることに注意してください。


 Normal上位クラス
  
天空璋:弾幕とまともに向き合わない術を学べる。学べなくてもなんとかなる。
  虹龍洞:クリアという結果こそが絶対的な正義であり、そのための手段は問われない。

 
 Extra上位クラス
  
鬼形獣:敵弾を十分視認できなくても大丈夫なくらいの要領の良さが欲しい。
  神霊廟:控えめな攻撃とは裏腹に、抱え落ちを根絶できるだけの強い精神力が求められる。
  輝針城:有り余る残機と自機の横暴にお似合いの弾幕。数多の罠に釣られずに、目ざとくチャンスを活かせるか。
  妖々夢:基本に忠実に、本気を出したら負け。点符や桜は大事にしてもぞんざいに扱ってもいいのが素晴らしい。


 泥沼クラス
  
永夜抄:インチキ頼りや軟弱環境はもう終わり。正確な知識と精密機械としてのキャリアが試される。
  紺珠伝:ふざけた弾幕とごり押しの頂上対決。こつこつ努力が実を
結ぶ。
  風神録:人はボムを裏切るがボムは人を裏切らない。技術が不足している場合はこの限りでない。
  紅魔郷:いよいよ全力2割引きで避ける時が来た。弱体化した敵スペルには容赦なく喰らいつこう。
    地霊殿:ボムにも主を選ぶ権利はある。記憶・直感・器用さの総合力でいざ決戦の地へ。


 深遠
  
星蓮船:将来に影響するかもしれない。


・ではLunaticは?
 とりあえず一度真剣にプレイしてみればすぐに分かります。
 Hardをいくつも突破できた人ならば、クリアまでの道のりがどれほどか想像するにも、
 それを踏まえてなお挑む価値があるのかも、もう迷うことはないでしょう(迷った方は作品別難易度評価のページを参考に)。
 自分が楽しめる難易度やプレイスタイルを見極めるのが大切です。

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