東方虹龍洞
(修正パッチなし)
特徴
・様々な効果を持つアビリティカードを購入・装備して挑戦的な弾幕に対抗。
カードの収集や試行錯誤といった要素により、繰り返しのプレイを促進してくれる。
・敵を倒すとPアイテムと金アイテムを落とす。早く倒すと落とす量が増える(重要)。大型の敵を倒すと即効タイプのカードを落とすことがある。
・金アイテム:従来の点符の代わり。集めることで「資金力」が貯まっていく。
・カードは初期装備分の他、ボス戦後に資金力を使って購入することで追加で装備できる。資金力不足の場合パワーを換金できる(0.01パワー=1資金力)。
品揃えは一部ランダムで1枚ずつしか買えない。購入したカードは次回から初期装備可能になる(即効タイプ除く)。
・初期装備枚数は初め1枚だが、コンティニューしてでも本編をクリアすると2枚、アナザーエンド(Easy可)を達成すると3枚になる。
アナザーエンドはNCクリアが前提であり、Normal以上に挑戦する場合は先に下位の難易度をプレイすることで3枚にできる。
・被弾時のパワー減少が0.50→1.00と星蓮船・神霊廟の頃と同等になり、更に資金力が3分の1失われる(最大100まで)。ボムはいつも通り3つになる。
・残機・ボムの上限が8→7に減少(上限に達するとかけらは増えなくなる)。カードの選び方によっては途中で残機があふれて無駄になる(ボムにもならない)ので注意。
・かけらエクステンド(3つで1UP):通常は道中の大型の敵やボスから「欠けた命のカード」として出現。「ドラゴンキセル」の報酬として出現する際は中身そのまま。
難易度概説
・弾幕はボス戦を中心にかなりシビア。ボス戦では軌道が変化するタイプを何度も目にすることになり、道中含め厳しい角度で横から攻撃される場面も目立つ。
避けるなら高度に弾道を予測し瞬時に道を見つけられる能力が欲しい。一方で、カードの活用法次第で完全な別ゲーにすることも可能。
弾避けを回避したい人はボム強化・超威力技・残機水増し、挑みたい人は弾消し・火力増強・被弾救済とやりたい放題できる。
しかし、カードの恩恵が及ばないところで散々に打ちのめされたり、カードに支えられながらもじわじわ削られ力尽きたりと、評価が二分されたのも頷ける。
・エクステンドは「欠けた命のカード」を全て拾ってやっと4回分。他のカードで補わないと非常に少ない。
・パワーが低いとボス戦はもちろん道中のアイテム回収にも支障をきたし悪循環。逆にボス戦をフルパワーで終えられると資金力不足を少し補える。
地霊殿とも星蓮船とも異なる意味でパワーを意識することになり、一部のカードは更にそれを助長させる。
なお、6ボスは耐久スペルを持つ上にボム耐性がないので、最後は攻撃力よりもボム数、つまり残機による力押しが有効。敵弾消去カードもかなり使える。
・道中では硬めの敵が左右同時に出現し、弾幕を潜り抜けながらの横移動を求められる場面が頻出する。
ボス戦でも左右へ大きく動かされることが多く、サブショットや装備タイプのカードなどで対応できなければ苦しい避けを強いられる。
・自機のショット威力に対するボスのHPが高めで、カード補正がないとボム1回では攻撃を飛ばせないことが多くなる。
敵弾消去が可能なカードを利用した場合も含め、弾避けに直面する短い時間を確実に耐えきれないとどんどん追い詰められていく。
・カードの選び方・使い方が全てを決する作品。どこまで意図されたのか不明だが、プレイスタイルと適合すれば特定の組み合わせで信じられない程楽になることも。
難易度が上がるにつれて一部のカードの効き目もおぞましく増大していくので、他作品と比較しての難易度は基本的に下がっていく。
逆に説明を読む限りでは強そうでも、実際に使ってみると大して役に立たないこともしばしば。
・ノーミスクリア攻略に関して言えば、それ用のカードがある上に残機を意識せず買い物できるため相対的にはかなり易しい。
注目自機
・霊夢
いつもの。
しかしながら魔理沙が完全に論外な今、確かな正面攻撃力と素直な操作性を併せ持つ定番の機体は他にない。
道中の円滑な進行のためにも、高速状態を上手に操る技術がいつも以上に求められる。
・咲夜
懐かしの妖々夢時符タイプ。当時のようにボムが多かったり低速移動が速かったり高速時にメインショットも曲がったりはしない。ボムは非常に弱くカード相性が極端。
サブショットは新たに上下移動で収束・拡散ができるようになった。収束時の火力は他の機体とは別格で、正面火力上昇カードを2枚装備した霊夢に匹敵する。
方向だけでなく収束率の制御も加わった分、要求される脳の処理量は確実に増加した。進化した強さと扱いにくさを持つ堂々たる上級者向け短期決戦用機体。
・早苗
紺珠伝ベースのショット+ボムだが、高速ショットはway数が倍になった代わりに発射間隔が紺珠伝よりも大幅に延び、星蓮船の頃と比べると見る影もない。でも強い。
また、メインショットが弱くボス戦への影響が顕著であり、カードによる補助がないと正面キープでも時間がかかる。低パワーではサブショットも頼りなく1面の速攻が難しい。
しかし、上記の点が吹き飛ぶ程ボムの優位は不変で、低速ショットがほぼ必中なのは何物にも代えがたい。道中での扱いやすさはもちろん、カードを活用した持久戦にも秀でる。
難易度別解説
・Easy
一部の弾幕は全然イージーじゃない。量や勢いよりも予測のしづらさが難題で、2ボスや4ボスの通常攻撃は少ない弾数で効果的に仕留めに来る。
初期カードが実質2枚までなのも苦しいが、存分に使い倒せばそれなりに身を守れる。易しい序盤から緩やかに難しくなっていくという単純な構成ではないが、6面は脅威。
本作は正しく恐れることを妨げる弾幕が多いので、1つは対被弾用装備にして残機追加系カードを中心に購入していくのが無難。カードの選択がまずいと難易度が跳ね上がる。
・Normal
強力なカードを思い通りに操れれば簡単、振り回されれば破滅。惑わす弾幕に自己流で立ち向かうのもいいが、強いと評判の組み合わせは確かに凄まじい。
火力一筋・必殺技好き・霊撃復古主義・喰らいボム追究など、幅広い嗜好の人が自分に合った方法で挑めるよう調整されている。
東方未経験者ならまず初期カード枠を3枚にする時にEasyをさくっと攻略できるか(Normal挑戦に足る腕前か)試せて、慣れていく過程で3枚分集められるので色々お得かも。
・Hard
弾幕は非常にハイレベルで、Normalとの格差が深刻。自力で避けることを前提としたカード構成は割に合わなくなってくる。
偶然に頼った好プレーが1~2回できても焼け石に水。強大なカードを活かすための手段を身に付け本作ならではの突破法に頼れば、他作品のような苦労はしなくて済む。
6ボスは優秀なカードがいくつかあれば少ない残機でもあっさり倒せたりするので、往生際の悪さが肝心。
・Lunatic
特定のカードの組み合わせがゲームバランスを崩壊させ、ある意味間口の広いゲームとなった。
この無法状態についていけない弾幕が難易度曲線をいびつにしているが、一部は無情さで負けておらず最高難易度に相応しい働きをしてくれる。
カードを変えないなら序盤を除きLunatic用にパターンを練り直す必要性が薄く、Hardとの難度差は小さめ。
・Extra ※選択できるカード枠はアナザーエンド達成か関係なく3つ
近作の易化傾向は何だったのか、本格的なExtraが帰ってきた(ただし反抗は可能)。パワーが1から始まるのは星蓮船以来で、ミス時の減少量も手伝いカード選択の幅が広がる。
ボムバリアの仕様を考えるとカードによる難易度変動は本編以上だが道中が長く険しいのも特徴で、中ボス戦含めボス戦突入までの負担と消耗を減らすという観点も重要。
エクステンド回数は2回+カード効果分。残機・防御・攻撃のどれを補うか迷わせるようで、実際には「攻撃」が大半を解決してしまうので、そうできる実力があるかに尽きる。
⇒アビリティカード解説:おすすめのカードについてはこちらを参照
注目敵スペルカード(ネタバレ注意)
・3面:山花「殺戮の駒草」(E/N)、山花「殺戮の山の女王」(H/L)
時計回りに中弾を発射、移動して今度は逆方向に発射する。各中弾は自機狙いレーザーを6連射(E除く)し、撃ち尽くすと破裂して全方位28way粒弾(E除き三重)に変化する。
粒弾は減速するため長い時間滞留する。Eのみ特別な調整が施されており、全方位弾が単発でレーザーも4連射かつ遅い。全難易度で異なるのは中弾(レーザー・粒弾)の数のみ。
レーザーに追い立てられながら大量の粒弾の間に突入する心休まらぬスペル。普通に避けると難しく、自機とカードの特色を踏まえた方法で戦ってみよう。
・4面:玉符「陰陽神玉」(L)
全方位21way二重陰陽玉+全方位12way大陰陽玉。同心円上を回転しながら半径拡大後に一度少し収縮、一気に拡散する。
拡散後は画面上端及び左右端で跳ね返るという東方第1作を彷彿とさせる動き。流石に下端からは出ていくがボムを以てしてもほぼ打ち消せない(ただし「弾幕の亡霊」は有効)。
そして、この難易度限定で、巨大な「神玉」が追加される。敵玉は異常な密度と機動性で平然と理不尽に詰ませる。1秒後の終焉を予感するとそのまま期待通りに潰してくれる。
端に追いつめられるとなぶり殺しにされるので事前に高速移動で突っ切るのも手。視野拡張と近接対応精度のトレードオフが楽しい弾幕だが、運ゲーなのは間違いない。
しかし、成功率2割以下の局面を2回に1回は突破できるようにするというステップを何度もこなすうちに、意外と自責の割合が大きいことが分かり始める。
本作最高峰との呼び声も高いスペルカードだが、そこまでたどり着ければ後は短期間でのカード無し取得にも希望が持てる。
なお、筆者は早苗で9日かけて889回目にしてスペルプラクティスを攻略した後、霊夢でやったら数分で終わりました^^。
・5面:星風「虹彩陸離の舞」(E/N)、星風「虹彩陸離乱舞」(H/L)
ボスから光源が時計回り渦巻き状に全方位5wayで展開、各光源からレーザー予告線発射→実体化。光源の展開は一周で終了、その前にボスが移動し逆方向に光源の展開を開始。
N以上では光源どうしが連結し、それ自体が太い曲線レーザーのように見える。N~Lで光源の密度は変わらない代わりに予告線が実体化するまでの時間が短くなっていく。
咲夜や早苗ではボムの効果が切れた直後にいきなりレーザーが刺さるため、一度撃てば絶え間なく次を投入しなければならず、1発目を撃たないでどれだけ長く粘れるかの勝負。
慣れないうちは交差するレーザーにどうしようもないが、レーザーの判定はかなり小さく難易度が上がってもEを除き隙間は同じなので、上位難易度では狙い目のスペルとなる。
・Ex:狐符「フォックスワインダー」
中ボスを中心とする円上の弾源2つからの各3wayワインダーをそれぞれ6方向に展開。時間経過で弾源の位置と発射方向が変化し始めワインダーが崩壊、弾源を再配置する。
安定に必要なのは反応速度と操作精度、そして確実な解法の3つ。一つでも欠くならボムかカードで必ずスキップしないと、いつまでも狐の思う壺から抜け出せない。
スペルプラクティスでは何故かHPが激増しているので思う存分練習できる。ちなみに、クリアのために中ボスのスペルを1つでも相手にする必要は全くない。